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20代未経験で転職!サイトとエージェント、失敗しない選び方

「まさか、また不採用通知が来るなんて…」

25歳の春、私は薄暗い自室で、スマートフォンの画面をぼんやりと見つめていました。大学を卒業して入った会社は、残業漬けの毎日。ふと気づけば、同期は皆、専門スキルを身につけ、楽しそうにキャリアを語っている。でも、私には何もない。このままではいけない、そう思って始めた転職活動。

まず手を出したのは、ネットで勧められていた「転職サイト」でした。膨大な求人情報。キラキラした職種名。「未経験歓迎」の文字に、一縷の希望を見出しました。しかし、それが地獄の始まりだったのです。

毎日、何時間もかけて求人を探し、良さそうなものを見つけては応募。しかし、返ってくるのは「今回はご縁がありませんでした」という定型文ばかり。10社、20社…数え切れないほどの不採用通知。

「なんで私だけ、こんなにうまくいかないんだろう…?」

焦燥感と劣等感が、私の心をじわじわと蝕んでいきました。まるで、広大な砂漠でオアシスを探す旅人のよう。地図(サイト)は持っているのに、どこへ向かえばいいのか分からない。喉がカラカラに乾き、体力だけが消耗していく。

ある日、友人に相談すると「転職エージェントは使った?」と聞かれました。正直、エージェントは敷居が高いイメージがあって、尻込みしていたんです。「未経験の私なんかに、親身になってくれるわけない」と。

でも、この状況を打破したくて、藁にもすがる思いで登録してみました。担当者は親身に話を聞いてくれて、私には見えなかった「可能性」を提示してくれました。非公開求人という言葉にも期待が膨らみました。

しかし、またしても壁にぶつかります。紹介される求人は、私の希望とは少しズレているものばかり。「これ、本当に私がやりたいことなのかな…?」と疑問が拭えませんでした。ある時、担当者から「未経験なら、まずはここから始めるのが現実的ですよ」と、半ば押し付けるような提案をされ、心が折れそうになりました。

「結局、誰かに任せてもダメなのか。私のキャリアは、誰にも理解されないのか…」

もう転職活動自体を諦めようか、と本気で考えた時、ふと、ある心理学の法則を思い出しました。「選択のパラドックス」――選択肢が多すぎると、人は幸福度が下がり、後悔しやすくなるというものです。まさに、転職サイトで情報に溺れ、エージェントで他者に委ねすぎた私の状況そのものでした。

私は、一度立ち止まることにしました。

まず、自分自身の「軸」を徹底的に洗い出すことにしたのです。どんな仕事で、どんな人と、どんな風に働きたいのか。得意なことは何か、苦手なことは何か。ノートに書き出し、友人や家族にも相談しました。

そして、転職サイトとエージェントの「賢い使い分け」を意識するようになりました。

転職サイトは、あくまで「情報収集のツール」。世の中にはどんな求人があるのか、どんなスキルが求められているのか、市場のトレンドを把握するために活用しました。気になる企業があれば、企業サイトや口コミサイトで徹底的に調べ上げました。

一方で、転職エージェントは「戦略的なパートナー」と位置づけました。複数のエージェントと面談し、自分の「軸」を明確に伝えた上で、本当に信頼できる担当者を見極めました。彼らには、自分では見つけられない非公開求人の紹介や、応募書類の添削、面接対策といった、プロならではのサポートを依頼しました。

まるで、広大な海を航海する船のようでした。転職サイトは、たくさんの情報が載った「海図」。そして転職エージェントは、潮の流れや嵐を予測し、安全な航路を示す「ベテランの航海士」。どちらか一方だけでは、座礁するか、目的地にたどり着けないかもしれません。しかし、両方を上手に活用することで、私は自分にとっての「理想の島」を見つけることができました。

それから数ヶ月後、私は全く新しい業界の会社から内定を勝ち取りました。未経験からの挑戦でしたが、自分の「軸」に合った企業を選べたことで、自信を持ってスタートを切ることができました。今では、新しい環境で日々学びながら、充実した毎日を送っています。

20代、未経験という現実は、決して「ハンデ」ではありません。それは、無限の可能性を秘めた「未開拓地」なのです。

もしあなたが今、私と同じように転職活動で不安や焦りを感じているなら、思い出してください。転職は、人生の「地図」と「ガイド」、両方揃って初めて最高の旅になる、と。

一人で悩むのはもう終わりにしませんか?あなたの「未経験」は、無限の可能性を秘めた「未開拓地」なのですから。